完全主観の2022年春アニメランキング
視聴した22タイトルのランキングです。
*ネタバレを含みます。
- 【22位】RPG不動産
- 【21位】カッコウの許嫁
- 【20位】くノ一ツバキの胸の内
- 【19位】盾の勇者の成り上がり シーズン2
- 【18位】トモダチゲーム
- 【17位】ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
- 【16位】乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
- 【15位】パリピ孔明
- 【14位】処刑少女の生きる道
- 【13位】ヒーラー・ガール
- 【12位】アオアシ
- 【11位】魔法使い黎明期
- 【10位】可愛いだけじゃない式守さん
- 【9位】サマータイムレンダ
- 【8位】まちカドまぞく 2丁目
- 【7位】古見さんは、コミュ症です。
- 【6位】かぐや様は告らせたい 3期
- 【5位】阿波連さんははかれない
- 【4位】BIRDIE WING -Golf Girls Story-
- 【3位】であいもん
- 【2位】SPY×FAMILY
- 【1位】ダンス・ダンス・ダンスール
【22位】RPG不動産
日常パートで毎度のように起こる突拍子もない展開に毎週笑い転げていた。
それに加えて、たいして面白くもない謎のシリアス展開を中盤辺りからずっと引っ張っていて、もはや日常アニメとして楽しむことが難しい。
きらら作品のシリアス展開を否定しているわけではないが、やるならばしっかり面白くして欲しい。
きららアニメ最駄作。
【21位】カッコウの許嫁
赤子の取り違え、令和の時代に許嫁、など展開全てにリアリティが欠如しており、首をかしげたくなるシーンは多数あったが、この作品一番の問題点はヒロイン全員に魅力が無さすぎることだった。
特にメインヒロインの天野エリカは父親のクレジットカードで豪遊したり、家事をしている主人公に悪態をついたりと印象の悪い行動が目立つ。オタクウケは悪そうだし何がしたいのかよく分からない作品だった。
【20位】くノ一ツバキの胸の内
これだけジェンダーレスが騒がれている中で、男下げを繰り返す当作品は肝が据わりすぎてる。そのうえ掘り下げきることのできない量のキャラクターが毎週出てくるので、キャラクターに愛着が全く湧かない。
ストーリーは全く面白くなかったがアニメーションクオリティは高めだったたので最下位は免れた。
【19位】盾の勇者の成り上がり シーズン2
異世界からさらに異世界に転生するという意味不明の展開で、話についていくことができなかった。さらに1期と比べてアニメーションのクオリティが明確に落ちていたので、本当にズッコケたなあという印象。
そもそも1期でも面白ったのは序盤だけだったけれども。
【18位】トモダチゲーム
基本的に展開が後出しじゃんけんなことが多く、もはや頭脳戦と呼べるかどうかも怪しかったが、主人公のクズさが際立っていたので比較的退屈せずに見れた。
不快感を与える展開も多いので人は選びそう。
【17位】ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
明らかにキャストの関係で加入した新キャラ3人が要らなかった。1期のような一人1話ずつ掘り下げる面白さは2期なのでもちろん無く、さらに高咲侑のファンでありプロデューサーという立場の面白さがイマイチ出ていなった。高咲侑の存在が他のアイドルアニメと差別化できる部分であると感じていたので残念。
1期は高評価していたので悲しい;;
【16位】乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
学園ラブコメ、ロボットバトル、戦争ととにかく要素が渋滞気味だった。しかし主人公のキャラクター像やヒロインとの関係性など、ただの異世界アニメの枠には収まらないような魅力的な一面も持ち合わせていた。
終盤の戦争パートは作画がかなりしんどそうだったのが残念。
個人的にはかなり好きな作品。
【15位】パリピ孔明
面白かったのは序盤だけで、ラッパーの登場辺りから孔明の影が薄くなってしまい微妙だった。だれもこの作品にアーティストの成長お涙頂物語なんか求めていない。俺は孔明が現代日本で無双する姿が見たかった。
【14位】処刑少女の生きる道
1話Aパートの異世界転生者を暗殺する展開は興味深かったが、それ以降は基本的に女の子同士がイチャイチャしてるだけの百合アニメだった。百合アニメとしても関係性の繊細さの描写が不足していたように見えたので微妙。
ただ世界観はしっかり練られていたし、魔法の詠唱や演出はカッコよかったのでクオリティは高かった印象。
「Sonny Boy」8話の絵コンテ・演出や今後ぼっち・ざ・ろっくの監督を務める齋藤圭一郎がコンテ・演出・作画・背景を手掛けたEDは必見。
【13位】ヒーラー・ガール
音声医学を用いた架空のお仕事アニメような展開になるかと思いきや、キャラクター重視の日常アニメのような作品になってしまったのでガッカリ。
Studio 3Hz制作で入江監督ということもあり、面白いレイアウトやキャラクターの芝居、表情など作画的な見所は多数あったのは良かった。
【12位】アオアシ
葦人が地元を出るまでは面白かったが、上京してからダレた印象。流石に葦人が基礎的な技術すら出来ていないのは萎えた。結局いつものスポコンアニメ。
【11位】魔法使い黎明期
他の異世界アニメのような派手さは無いものの、セリフ回しやキャラクタの繊細な感情表現などがしっかりできていた作品。これから面白くなりそうなので続編希望。
「ゼロから始める魔法の書」は未視聴だったが楽しめた。
【10位】可愛いだけじゃない式守さん
最初は女々しい主人公に嫌気が差していたが、終盤になるにつれて漢らしくなっていたので良かった。キャラクターの成長描写があるラブコメは名作。
式守さんにイケてる兄貴がいるのだけ気に食わなかった。
【9位】サマータイムレンダ
何故か異常にエロゲ原作臭のする作品。ストーリー面では2クール作品なので何も言えないが、人が死んでいるのにあまりにもキャラクター達が平然と生活しすぎじゃないかとは思った。
アニメーションクオリティも非常に高く夏の島の雰囲気は良く出ているが、最近ただのアクションアニメになりつつあるので心配。
【8位】まちカドまぞく 2丁目
依然オタク向け作品であるが、1期よりも若干テンポが速くなっていたりと制作側の努力は垣間見えた。
俺は千代田桃の笑顔が見れるだけで幸せだ。
【7位】古見さんは、コミュ症です。
1期よりもくだらないギャグが減っていて個人的にはこちらの方が好み。修学旅行回のリアル感が好き。終盤の作画が思ったよりしんどそうだったので
【6位】かぐや様は告らせたい 3期
1期、2期同様、ギャグとそれを引き立たせる演出は流石のものだったが、終盤のシリアス展開で石上の話を同時進行にしたのは明確に良くなかったように見える。結局石上の話は引き伸ばして終わったのでそこだけがガッカリ。
【5位】阿波連さんははかれない
最近流行りの○○さん系作品の「1話以降関係性に変化が起きないラブコメ」には飽き飽きしていたが、この作品は関係性の変化がしっかり描写されていたので素晴らしかった。ギャグもめちゃくちゃ笑えたし、アフレコの強みも出ていたので良い作品。
TrySailのOPも作品にマッチしていて良かった。
【4位】BIRDIE WING -Golf Girls Story-
突飛な設定に突飛な展開のオンパレードでとてつもなくクレイジーな作品になっていたが、その中でもかっこいいセリフだったり、アツい展開を見せてくれたので満足度は高い。どことなく古臭いアニメ臭がするので好きな人は好きそう。2クール目も楽しみ。
ガンダムネタは擦りすぎて滑っていた。
【3位】であいもん
安心と信頼の吉田玲子シリーズ構成によって繰り出されるハートフル疑似親子ストーリーに完全に心を奪われた。和菓子要素がストーリーにスッと馴染んでいて素晴らしかった。ただ最終話まで一果の父親が登場しなかったのが唯一消化不良。一果ちゃんが可愛くてずっとニヤニヤしていた。
【2位】SPY×FAMILY
幅広い年齢層にウケそうで誰が見ても楽しめそうな作品。逆にオタク目線だとちょっと物足りない。アニメーションクオリティも高く、OP石浜監督ED錦織監督という超豪華スタッフで制作陣の本気を感じた。
【1位】ダンス・ダンス・ダンスール
クオリティの高いバレエ演出と、手書き作画と上手いこと融合しているCGはさることながら、非常に完成度の高い青春群像劇がとにかく素晴らしかった。
久しぶりに本格的に面白い漫画原作アニメが出てきたなという印象。
個人的に良いと思ったのが、主人公が最初はバレエに対して斜に構えているところで、これによってバレエに馴染みが無いクソオタクでも主人公に共感しつつ視聴することができた。2期を待っています。
あとEDがめちゃくちゃ良い。
総括
「風、花」良すぎる~
twitter.c
完全主観の2022年冬アニメランキング
視聴した19タイトルのランキングです。
*ネタバレを含みます。
- 【19位】CUE
- 【18位】東京24区
- 【17位】異世界美少女受肉おじさんと
- 【16位】からかい上手の高木さん3
- 【15位】現実主義勇者の王国再建記(第2部)
- 【14位】スローループ
- 【13位】錆喰いビスコ
- 【12位】リーマンズクラブ
- 【11位】時光代理人-LINK CLICK-
- 【10位】怪人開発部の黒井津さん
- 【9位】鬼滅の刃 遊郭編
- 【8位】王様ランキング
- 【7位】プリンセスコネクト!Re:Dive Season2
- 【6位】TRIBE NINE
- 【5位】ハコヅメ~交番女子の逆襲~
- 【4位】その着せ替え人形は恋をする
- 【3位】明日ちゃんのセーラー服
- 【2位】進撃の巨人 The Final Season2
- 【1位】平家物語
- おまけ
【19位】CUE
ぽっと出の新人声優が何故かビッグタイトル深夜アニメの主役級のキャストに抜擢され、大した挫折も無しに成功していくご都合アニメ。
それだけならまだ良かったが、敬語もろくに使えないキャラクターがいたり、事務所内格差を感じたりと萌えアニメとしてもあらゆる面で首を傾げたくなる作品だった。
一応2クール作品なので改善されることを願います。
【18位】東京24区
シビアな社会問題をアニメならではの描き方で解決していくという面白さは理解できたが、そこにたどり着くまでのストーリーがあまりにぶっ飛びすぎていた。
CloverWorks作品にしては後半のアニメーションが怪しく他2作品に比べるとクオリティが低かったが、石浜OPが見れただけで価値のある作品。
【17位】異世界美少女受肉おじさんと
アニメにしては珍しいTS設定で、親友どうしが恋人になるという展開はまあまあ面白かったが、異世界要素が本当に要らなかった。
アフレコの強みは出ていたので好きな人は好きそう。
【16位】からかい上手の高木さん3
基本的に2人の関係性が大きく変化することはなく、同じような展開の繰り返しで流石に3期ともなると少し退屈だった。
スノーマジックファンタジー/高木さん(CV高橋李依)は素敵だった。
【15位】現実主義勇者の王国再建記(第2部)
1期同様社会問題を上手く扱っている回は面白いが、基本的に異世界アニメ特有の主人公イキリ展開で話が進行していくので底が見える作品だった。
一応最終回で過剰な主人公よいしょの種明かしがあったので、他の異世界モノに比べれば面白かったと思う。
【14位】スローループ
釣り、料理、親の再婚と要素が渋滞ぎみでテンポが自然と早くなり、日常感が出ていなかった点が残念だった。
アニメーションも良いとは言えず昨今の高クオリティ日常モノに比べると物足りなさを感じざるを得なかった。恋ちゃんかわいい。
【13位】錆喰いビスコ
止め絵で魅せるタイプのアニメーションや世界観の作りこみは一品級だったが、映像にストーリーが追い付いていないと感じた。
あれだけ旅をしていたのに結局ラスボスは忌浜県知事黒革だったのはスケール感が小さすぎてガッカリ。
キャラクターの関係性も微妙で赤星とパウーが割とすぐに仲良くなっていたのはよく分からなかった。
【12位】リーマンズクラブ
実業団リーグが舞台のバドミントンアニメという珍しい設定の作品だったが、プレイ中はとても社会人とは思えないような幼稚な言動のオンパレードで、結局普段の女性向けスポーツアニメと同じだった。
面白そうな設定だったのに結局はありきたりな展開ばかりでこの作品独自の色がまったく出ていなかった。
【11位】時光代理人-LINK CLICK-
タイムリープモノというには展開が雑なのが気になったが、最終回の内容的に本番はこれからという感じなのでまだまだ未知数な作品。
何とかして2期を日本でも放送して欲しい。目つきが悪い感じのキャラデザが好き。
【10位】怪人開発部の黒井津さん
作画はかなり厳しそうだったが、ご当地ヒーローが毎週登場したり、今までにない角度から特撮モノを掘り下げたりとオリジナリティに溢れる作品だった。
丁寧な前フリをした上でのギャグが多く、ギャグアニメとしても一流だったと思う。2010年代前半アニメ感が強く懐かしい気持ちになった。
【9位】鬼滅の刃 遊郭編
説明口調のセリフ回しが面倒なのと回想が冗長なのは相変わらずで、その上無限列車編程キャラクターに魅力があったわけでもないので単純にスケールダウンした印象を受けた。
しかし、CGと作画の融合においては全アニメーションの中で随一のクオリティを誇っており、今後のUFOテーブルの活躍が楽しみである。
【8位】王様ランキング
アニメーションと感動演出だけは一流だったが、ストーリーはなかなかに酷かった。
あれだけ戦争まがいの事をしているのに主要人物が誰も死ななかったのは流石に有り得ない。そのせいで戦闘に緊迫感が全く生まれなかった。
1クール目同様お涙頂戴演出が本当にくどいのでそれが楽しめる人には刺さる作品だったのだと思う。自分は全然ハマれなかった。
アニメーション的に21話は必見。
【7位】プリンセスコネクト!Re:Dive Season2
第4話では作画的なお祭り回が生まれるなどクオリティだけでいえば今期でも群を抜いていたが、如何せんストーリーが未プレイの人では100%ついていけないレベルの内容で、1期のなんとなく初見の人でも楽しめるような雰囲気では決してなかった。
最高クオリティの内輪ノリ作品。
【6位】TRIBE NINE
最高のクレイジーアニメ。野球のルールをガン無視した衝撃的なシーンは数知れず、その上登場人物のほとんどが倫理観が欠如しているため、女性蔑視、殺人、首都高爆破と様々な事件が発生した。昨今の色々と外野がうるさい時代に最後まで放送できた事が奇跡である。
しかし従来の馬鹿アニメとは違ってちゃんとストーリー面でも見どころがあったので新感覚アニメだったことは間違いない。
【5位】ハコヅメ~交番女子の逆襲~
ドラマ化もしている作品ということで「キモオタに売ってる深夜アニメ感」が全く無く、新鮮な気持ちで楽しめた。特に女性像のリアルさはこの作品の大きな魅力だった。
それ故にキャラクターが妙にエロいのもポイントが高い。
シリアス展開もキッチリと決めていたし、アニメーションが最低限だったこと以外は完璧だった。
【4位】その着せ替え人形は恋をする
アニメーションクオリティが非常に高くそれだけで見る価値は高い。
ただ喜多川海夢と主人公の関係性の変化が1クールでは収まっていなかったように見えるので、ラブコメとしてはイマイチパッとしなかった印象。
個人的にはジュジュ様がもっと暴れればもっと面白そうなのになあと思った。
最高のスケベアニメでした。
【3位】明日ちゃんのセーラー服
全話を通してクオリティが非常に高く、特に7話では統一感のある揺り戻しの多い作画でストーリーをより引き立たせていた。
ただ、基本的に中学生の衝動的な行動でストーリーが進行していくので、そこまで魅かれるものは無かったが、映像面も加味すると評価は高め。
【2位】進撃の巨人 The Final Season2
正直この作品は積み重ねてきた話数が他のアニメと段違いで、キャラクター像みたいなものが他のアニメよりはっきりしているので、もはや面白いのは当たり前言えるほど、当然のように面白かった。
ライナーやアニとの再会はその最たる例で、もはやつまらないわけがない。
またアニメーションの面でもかなり挑戦的で、特に84話の浜崎博嗣監督絵コンテ回では敢えてキャラクターをフレーム内に入れない特徴的なレイアウトが印象に残っている。
原作を読んでいないので早く続きが見たくてしょうがない。
【1位】平家物語
山田尚子監督×サイエンスSARUということで期待値が物凄く高かったが、その期待値を優に超えるような作品だった。
なによりオリジナルキャラクター「びわ」が平家の衰退を経てたどり着いた「語り継ぐことが死者への鎮魂である」という結論に痺れた。
平家物語といえば壇ノ浦の戦いや那須与一に視線が行きがちであるが、それらの分かり易い盛り上がりをそこそこに、登場人物の死に際を丁寧に描いたからこその深みが出ていた。
特に徳子に焦点を当てた作りにしたのはまさにこの作品の味が出ていたと思う。
過去の湯浅作品に参加されてるスタッフが絵コンテ演出を手掛けた話数も多く、湯浅作品ライクな奇抜さを見せる場面もあれば、山田尚子監督らしい緻密な感情表現をする場面もあり、まさに良いとこどりという表現がしっくりくるアニメーションだった。
牛尾憲輔さんと山田尚子監督の対談での「後白河法皇はスニーカーを履いてても良いよね。」という言葉通り楽曲面はかなり攻めた内容になっていて、電子音がふんだんに使われている劇判や、OP羊文学「光るとき」のサビ前の歌詞「ゴーイング ゴーイング」や、ラップ調のED「unified perspective」どこを取っても非常に衝撃的であった。
また作中人物全員が他の歴史物語に比べて口調やしぐさが砕けた印象を受けたので、この考え方は楽曲以外の面でも共通している印象を受けた。
視聴する前は折角の山田尚子監督作品だからオリジナル作品を作って欲しいとひそかに思っていたが、最終回まで視聴した今、令和の時代に山田尚子監督が平家物語を映像化する意味が分かった。
おまけ
・イロドリミドリ
キャラデザがなんとなく古臭いので懐かしい気持ちになれる。「ぼっち・ざ・ろっく」の前座
・空色ユーティリティ
キャラクターはみんな可愛かったので1クールで放送したら面白そうだなあと思った。
Yostar Picturesの今後に期待。
(本編全部がYoster Picturesの公式youtubeで見れます。)
www.youtube.com
・86ーエイティシックスー 23・24話
終わり良ければすべて良しという言葉が世界一似合う作品。
総括